VFR800Fとの楽しい日々

ひとりで車に乗るのはエコじゃない。「そうだバイクに乗ろう」
のリターンライダーです。乗りやすくカスタムとツーリングをご紹介…
と思ったのに短編おもしろドキュメントの読者が多いブログでした(T_T)

車体のブレのその後④

車体のブレのその後③の続き


本日取り外したタイヤがメーカーの検品に入ったとの事で、やっとあの話題に戻れます。


2015.8 VFR800F新車購入
2016.4 ガラスによるリアタイヤの修復不可能なパンク及び新品非純正タイヤ交換
    以降直進時のハンドル右偏位、50km/h前後の横ブレ、高速走行時の横風に脆弱性を感じるようになる
2016.5 タイヤ交換店に相談するも異常なし、せいぜい経過観察。1週間後お願いし入院
    純正新品タイヤに交換 ここ2ヶ月でリアタイヤに7万円以上つぎ込む


実は入院の前にとあるバイクショップ(個人輸入の持ち込みフレームスライダーを気軽に付けてくれた所)にワラをもつかむ思いで相談に行きました。


一通り状況を説明したところ
「なるほどね、乗っていい?」というので
「いくらでもどうぞ」というとサラッとどこかに行ってしまいました。


戻ってきたところ「ブレのピークは55km/h位かな?一気に加速するとわからないね」


それ~っ!!やっとわかってくれる人がいた!!


「で、このハンドルについているの何?」


実はハンドルを右に切らないと直進しないといっても、プロのはずの方々が聞いてくれないので、科学的に証明しようと建築用の小型レーザー水準器をフロントフォーク間に垂直になる位置にセットし、タンク側にレーザーが向くようにしてナビホルダーに貼り付けていました。
その結果直進時もレーザーはタンクのやや左側を照らすので(右に行くことは皆無)、嫌だなと思っていたところ。


「面白いことするね、もう一回これ付けて行ってくるよ」とスイッチオンしてもう一周


戻ってきたら「考えたねぇ」とお褒めの言葉 恐縮です。
絶対他の方々に言ったら今度は「タンクが曲がっているんだよ」とか言われていたかも。
真剣に聞いてくれてありがとう


「大体わかった。でもよく気付いたね~。何かやってた?」
「あ~水泳と空手を少々…」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・(冗談が通じない…モトクロスって言っておくべきだったか?)」


そこで僕が導いた仮説をお話ししました。


「へぇよく調べてるね」
お?正解?
「でもボディはないな…」


なんと!やっぱり否定?
「タイヤ変えるまでこんな風に思わなかったでしょ。VFRは結構完成された車種でフレームの完成度は高いんだよ」
「そうなんですか。」
やっぱり否定かぁ…


「前に別の車種で本当にフレームのエラーがあって、20時間以上かけて交換したことはあるよ。VFRだと30時間ぐらいかかる。」
「1台で4日仕事ですか…」
「でもいらないと思うよ。アライメントが原因は正解だな。」
え?え?どういうこと?


実はアライメントは調べていて確かに合っていたんです。
赤男爵でアライメントを測る機械があったのでお願いしていました。


「他店で調べてもアライメントじゃなさそうなんです。結果は±0.0mmと理想的ないい数字で。そこの方も見た目には歪んだ違和感あるけど不思議だねって。」
「どうやって測ってた?」
「フロントとリアのホイールを両側から挟んでそのズレを計測してました。」
「それじゃわからないよ」
「はぁい⤴?????????」


「そこからバイク押してセンタースタンド立ててみな」

(バイク屋さん公表禁止なのでバイク屋とは別に同じことをした写真)


「タイヤ見てみな。一回も右に倒していないのに汚れが右ついてるだろ」
「本当だ!」
「原因はホイールから先のタイヤ側だよ。」
「何?」
「さっき言っていたやつ(僕の仮説)に近いがちょっと違う。写真撮っていい?」
「もちろんどうぞ。お願いします。」


とパシャパシャ あ~んど 計測 長ーいノギスみたいのでも両サイド計測


「あとプリロード固かったね」
あんたもそれ言う?(ライコでも言われた)
「調整するよ。これ(レーザー水準器)外れる?やっぱいいや」
「外さなくても車載工具がたし…
ぎゅい~~~~~~~ん
ビックリした何だこの轟音… あんた何を…
「これでやるわ。」

12/14のスパナをグラインダーでザックリ!!


なんとおもいっきりの良い…


この後の会話はこの次。


でも帰るときに「お幾らですか?」と尋ねたら
「プリロードまわしただけだからお金はいいよ」


この人何を言っている…あんた神か?!
話だけでも1時間弱聞いたうえ、試乗・診断・撮影・計測までしておまけに

スパナ真っ二つですけど…!


「そんなわけにはいきません!工具代だけでも…領収書いらないんでこれで昼食を!」
と言ってつなぎに数千円めり込ませました。


「じゃぁこれあげるよ」
ぶった切ったスパナをくれました。


ワラをも掴むどころか大船に乗ってたよ…
一生この人に付いていきたい気分だよ…


これでVFR800Fのボディ(スイングアームまで)のメーカーレベルの異常の可能性が消えました。


さぁ考えられる残る可能性はあと4つ。
ミステリーですね…わかるかな?


次に続く。